トレテンワールドFXの詳細レビュー
「トレテンワールドFX」で提供される実行ファイル、PDFファイルの全てを確認した上で
この手法の特徴、長所、弱点などを全て暴露しています。
トレテンワールドFXの販売は終了しました。
トレテンワールドFXの特徴
- トレンド転換場面のみを狙うロジック
- 1時間足を執行時間軸にした手間のかからないトレードスタイル
- 数多くのノウハウ集、マインド集の提供
- 充実したサポート体制
- 手法と同じロジックのEAも提供(限定特典)
通常、トレード手法というと、
トレンド相場用の手法か、レンジ相場用の手法に分かれますが、
このトレテンワールドFXでは、トレンド転換場面に特化した手法が提供されています。
これまで見逃されてきたチャート場面でのエントリーチャンスなので
どのようなロジックなのか期待してしまいますね。
トレテンワールドFXの商品構成
もちろん、私こすぎはPDFマニュアルを読み、自身のPC環境でバックテストも行って、
その挙動を全て確認しています。
本商材の中身は、
- 裁量トレード用インジケーター2種類
- EA(自動売買)用ファイルと説明書PDFファイル
- トレードを始めるまでの説明書一式
- 特典一式
- 各種サポート
以上、トレードに必要な実行ファイルと解説用のPDFファイルがまとめて提供されており、
購入者専用のサイトやYouTubeなどの動画は提供されていません。
上記、商品構成の概要をもう少し詳しく説明します。
裁量トレード用インジケーター2種類
トレンド判定用インジケーター「trender3」
トレンド転換判定用インジケーター「BigCandleStick」
「trender3」では、底値圏に到達したと判定されると大きな上向き緑色矢印を表示させ、
高値圏に到達したと判定されると大きな下向き赤色矢印を表示させます。
「BigCandleStick」では、各種条件が揃ったうえで、
チャートに大陽線や大陰線が出現した時に、
エントリー用のサイン(矢印)を出現させます。
なお、このインジケーターについては、
以下の「トレテンワールドFXの手法としての特徴」の章で更に詳しく解説しています。
EA(自動売買)用ファイルと説明書PDFファイル
裁量トレードのルールをそのままEA(自動売買)化した実行ファイルと
設置方法&説明を記したPDFファイルです。
一般的なEAの設置方法と同じですので、
これまでEAを設置した経験がある方なら、特に問題なく設置できます。
また、EAを経験したことが無い方でも
この説明書を読めば問題なくできるはずです。
注意点として、
このEA(自動売買)は、"期間限定の特典"という扱いです。
私が直接メールで確認した時には、
先着1000名の購入者までは、無料提供しますが、
それ以降は、別途有料での販売を予定しているそうです。
なので、このEA版が欲しい方は、
できるだけ早めに購入を決断した方が良いでしょう。
なお、このEA版については、
以下の「トレテンワールドFXのEA(自動売買)としての検証」の章で
更に詳しく解説しています。
トレードを始めるまでの説明書一式
以下の6つのファイルが提供されます。
見ての通り、トレテンワールドFXを始める前段階として
読むべき必要なファイルが一式揃っています。
全て確認しましたが、特に難しい事はないでしょう。
幾つか言及しておきますと、、、
トレテンワールドFXでは
FXTFというFX会社でトレードする事を推奨しています。
なぜかというと、
"スプレッドが狭い"という理由からだそうですが、
しかし、トレテンワールドFX自体は
MT4をプラットフォームにしているFX会社であればどこでも利用できます。
また、EA(自動売買)を利用するならば、VPSのサービスを契約する必要がありますが、
現時点で、EAとして利用する代表的なVPSサービスと言えば、
「お名前ドットコム デスクトップクラウド for FX」や
「使えるねっと FX専用VPS」
だと思いますが、ここではそれらとは違うVPSを紹介しています。
ネットで調べれば、幾つかVPSを提供している会社が見つかりますので、
価格や使い勝手を比較して、
自分に適したVPSを見つけた方が良いでしょう。
なお、ここで提供されているPDFファイルには、
トレードルールの説明もしてありますが、
トレードルールの概要、及び、そのルールに関する個人的見解などは
以下の「トレテンワールドFXの手法としての特徴」の章で詳しく解説しています。
特典一式
以下の5つのファイルが提供されます。
これらはトレテンワールドFXの手法とは直接は関係しないですが、
トレードを学習する際の基本事項として知っておきたい知識が集められていますので、
FX初心者のみならず、トレーダーなら一通り読んでおいて損は無いでしょう。
トレードにおける基本姿勢、マインドなどについて語られていて、
トレンドフォロアーの私としては、一部考え方の異なる部分もありますが、
概ね、賛同できる内容となっています。
各種サポート
通常のFX商材では、メールサポートは一般的ですが、
このトレテンワールドFXでは、さまざまなサポートを行っています。
- 設置代行サービス
- VPS設置代行サービス
- メールでのサポート
- LINEでのサポート
- 電話でのサポート
- スカイプでのサポート
- 出張でのサポート
電話でのサポートやスカイプでのサポートは、
商材によっては時折見かけますが、
まさか、出張サポートまでやってしまうとは。。。
もちろん、日本全国、津々浦々という訳ではなく、
販売者様の会社が北海道の札幌市にあるということで、
札幌市内の方だけとなっていますが、
直接、購入者の自宅に来てくれて設定してくれるようです。
凄いですね。本当でしょうか。
私もトレテンワールドFXの内容について
何度かメールで質問してみたんですが、
迅速に的確に返答を頂き、好印象を持っています。
私の場合、トレテンワールドFXが販売されて間もない時期に購入したので、
まだ、それほどメール対応が忙しくない時期だったのかもしれませんが、
毎回、質問メールをしてから1時間も経たないうちに返答を貰いました。
よって、私の判断ではサポートとしては問題ないと思います。
トレテンワールドFXの手法としての特徴
ここではトレテンワールドFXの手法に焦点を当てて解説していきますが、
まず、どのような特徴を持った手法なのか、箇条書きでまとめておきます。
- トレンド転換狙いのロジック
- 上昇トレンド中の大陰線、下降トレンド中の大陽線でサイン(エントリー)を出す
- 利確幅と損切り幅が一緒(リスクリワード比=1に固定)
- 1時間足専用
- 推奨通貨ペアは、USDJPY、EURJPY、EURUSDの3つ
参考例、EURUSDの1時間足チャート
これは下降トレンドから上昇トレンドへの転換場面ですが、
このように下降トレンドの後半になると、上向きの大きな緑色矢印が表示され、
その後、大陽線が出現すると、そのローソク足が赤色で表示されると共に
上向きの小さい緑色矢印が表示されてエントリーのタイミングを教えてくれます。
そして、大陽線の実体分の長さが、そのまま利確幅と損切り幅となり、
その場でOCO注文を設定する事で、あとはそのまま放置して、
利確と損切りのどちらかに到着したらトレード終了となります。
では、上記の特徴について、もう少し細かく解説していきます。
トレンド転換狙いのロジック
一般的なトレード手法というと、
トレンド中の押目買い、戻り売りを狙ったり、
レンジ相場からのブレイクアウトを狙ったり、
レンジ相場でのカウンタートレードを狙ったりするものがほとんどですが、
このトレテンワールドFXでは、
「トレンド後の転換狙い」に特化しています。
これが他のFX商材にはない最も特徴的な要素ですが、
かなりニッチな分野に目を付けたという印象ですね。
しかしその分、
他のFX商材では取り組んでいない、手法としての種類が少ない分野であり、
私は、それが気に入って購入しました。
マニュアル内では、そのロジックも全て解説されていますが、
トレンドの判定には、「Williams %R」というオシレーター系のインジケーターを利用しています。
具体的なパラメータ設定は秘密ですが、
トレンドがどのくらい継続しているのか、
そして、トレンドの後半に入ったかどうかの判断としては、
合理的な利用の仕方だと思います。
上昇トレンド中の大陰線、下降トレンド中の大陽線でサイン(エントリー)を出す
大陽線や大陰線をどのように定義付けしているのか、
プログラマーとしても興味がありましたが、
「なるほどね〜」という感じでした。
面白いです、このロジックは別手法でも使えそうです。
チャート上で大陽線や大陰線が出現した際には
ローソク足の組合せでいうところの「包み足」のパターンになるケースもありますね。
「包み足」は一般的にトレンド転換のサインとして知られていて、
安値圏で陽線の包み足が出れば上昇トレンドへ転換、
高値圏で陰線の包み足が出れば下降トレンドへ転換、
というのが基本的な傾向なので、その理論にも則っているといえるでしょう。
利確幅と損切り幅が一緒(リスクリワード比=1に固定)
販売ページも書いてありますが、
サインを出した大陽線、大陰線の実体の長さ自体が
そのまま利確幅であり、損切り幅でもあります。
実体とは、そのローソク足の(始値−終値)の絶対値ですが、
リスクリワード比を1に固定している事で
OCO注文を楽に設定でき、尚且つ、その後チャートを見続ける必要性を無くしています。
トレンドの転換を狙っているのに、
ローソク足1本分の実体の値幅しか狙わないのは勿体ない気もしますが、
開発者様の検証の結果なので、このルールに従う事にしましょう。
1時間足専用
トレテンワールドFXは1時間足専用の手法であり、
その他の時間足では利用できないようになっています。
インジケーターは、その他の時間足に変更してもサイン自体は出ますが、
有効性を検証していないので、1時間足以外で用いない方が無難です。
やはり、トレンドの転換を狙うという手法の性質上、
そして、大陽線や大陰線などのローソク足のパターンを利用するという性質上、
ある程度、長期の時間足を採用した方が機能しやすいでしょう。
しかし、あまり時間足を大きく過ぎると、サインの出現頻度が少なくなってしまい、
手法としての活躍度が減ってしまいます。
よって、
手法としての有効度とサインの出現頻度とのバランスを考慮した場合、
1時間足というのはベストな時間足の選択だと思います。
推奨通貨ペアは、USDJPY、EURJPY、EURUSDの3つ
推奨通貨ペアは、USDJPY、EURJPY、EURUSDの3つとなっており、
それ以外の通貨ペアは推奨していません。
これについては、以下で紹介するEA(自動売買)とも絡んできますが、
私が実際にストラテジーテスターでバックテストをした限りにおいては、
確かに、USDJPY、EURJPY、EURUSDの3つの通貨ペアは、期待値>1が実現できていました。
しかし、試しにそれ以外の通貨ペアのGBPJPYやGBPUSDでも
バックテストをしてみましたが、これらでは期待値>1になりませんでした。
おそらくですが、
開発者もいろいろな通貨ペアでバックテストなどの検証をした結果、
有効性が認められたUSDJPY、EURJPY、EURUSDの3つを推奨と決めたのでしょう。
3つの通貨ペアで、1日約1回のサインが出るようになっていますので、
ガンガントレードしたい人には向いていませんが、
仕事や家事が忙しくてなかなかチャートを見る時間が無い人、
更には、サブのトレード手法を探している人には、目的に一致した手法だといえます。
これらを踏まえたうえで、、、
トレテンワールドFXのトレード手法の全般的な印象としては、
採用しているテクニカル指標とそれらの組み合わせ方法、
そして、ロジックの組み立て方は、理に適っているといえます。
サインに従うだけなら、
裁量の入る余地を全く無しにしてトレードする事もできます。
つまり、サインが出たらエントリーし、
と同時に、OCO注文で利確と損切りを設定するだけで済みますので、
できるだけ裁量判断をしたくないというトレーダーの要望にも応えれられます。
しかし、もちろん固定のロジックですので、
サインが出現する位置は完璧ではありません。
時には、トレンド転換場面でないところでも
サインが出てしまうケースも見受けられますので、
その場合は、サインに従うか or 見送るか、方針を決めておきましょう。
以下の「トレテンワールドFXのEA(自動売買)としての検証」章でも解説していますが、
過去のバックテストの検証の結果、期待値>1は実現できているので、
それを信用して、サインの出現に対してシステマティックにトレードしても良いでしょうし、
自身でチャートを分析して、サインに対して取捨選択しても良いでしょう。
このあたりは、各自の方針によります。
トレテンワールドFXのサインの出現の仕方
どのようなタイミングでサインが出現するのか、
どの程度の頻度でサインが出現するのか、
気になる方も多いと思いますので、
過去チャートから幾つかサインの出現状況を見ておきます。
(縦点線はNYクローズで1日の区切りを表しており、
その間が1日分のチャートとなります)
USDJPYの1時間足チャート(ロングで利確のケース)
ある程度下降トレンドが継続すると、
大きな上向き緑色矢印が表示されて底値圏を示唆し、
その後に大陽線が出現すると、
トレンド転換として小さな上向き緑色矢印が表示されてロングエントリーとなります。
EURJPYの1時間足チャート(ショートで利確のケース)
ある程度上昇トレンドが継続すると、
大きな下向き赤色矢印が表示されて高値圏を示唆し、
その後に大陰線が出現すると、
トレンド転換として小さな下向き赤色矢印が表示されてショートエントリーとなります。
EURUSDの1時間足チャート(ロングで損切りのケース)
トレードルール上、往復ビンタになるケースは、ほとんどありませんが、
このように大きな上向き緑色矢印が表示されて底値圏を示唆しても
そのまま下降トレンドが継続する場合もあり、
そうなると、損切りトレードになってしまう危険性が高まります。
USDJPYの1時間足チャート(ショートで損切りのケース)
トレードルール上、持合相場は苦手としていて、
横ばいの時に、たまたまエントリー条件に一致してしまい、
このように小さな下向き赤色矢印のショートのサインが連続で表示され、
損切りトレードが連発するケースもありえます。
どんな手法でも固定のルールである以上、完璧ではありません。
上記のように、手法が意図した場面でのサインでない時には
裁量判断で見送るスキルを磨くと、より勝率は上がっていくでしょう。
トレテンワールドFXのEA(自動売買)としての検証
トレテンワールドFXの販売者様にメールで確認したのですが、
トレテンワールドFXのEA(自動売買)は、
先着1000名の購入者様までの限定特典となっています。
よって、購入者が1000名を超えると、
このEA(自動売買)の特典としての提供は終わり、
その後は、有料で販売する予定になっているそうなので、
無料特典としてこのEA(自動売買)が欲しい方は、
できるだけ早めに購入を決断した方が良いでしょう。
販売者様の販売方針の転換で、
EA(自動売買)の限定特典としての期限が延長されたり、
逆に、縮小されたりするかもしれませんが、
私には販売に関与する権限はありません。
トレテンワールドFXの販売状況によっては
あなたが販売ページを見た時には、
このEA(自動売買)が限定特典から削除されている可能性もありますが、
手法の有益性、期待値を検証するには、
このEAを使ったバックテストが非常に効果的でした。
なぜなら、
トレテンワールドFXのロジックそのものの、
裁量要素無しの実質的な基本的な部分での期待値を
人間の感情を抜きにして求める事ができるからです。
EA化した時の期待値が1以上であれば、
それを裁量トレードとして利用した場合も、
当然、期待値が1以上となる可能性が高いですからね。
よって、このトレテンワールドFXの本来の期待値を
このEA(自動売買)のバックテストから推し量っていきます。
販売ページに掲載されているバックテストの検証
トレテンワールドFXの販売ページには、
USDJPY、EURUSD、EURJPYのバックテストの成績が掲載されていますので、
まずは、それらを以下に再掲しておきます。
ですがその前に、
販売ページに掲載されているバックテストの初期設定を確認しておくと、
- 2012年1月12日〜2017年8月31日までの約5年半
- 初期資金10000ドルに対して5万通貨での単利エントリー
このようになっています。
過去5年半分のバックテストは、個人的には少ないと思っていて
やはり、過去10年間分は欲しいですね。
そして、10000ドルに対して5万通貨は、
どちらかというと多めのロットでしょうか。
このあたりの初期設定は、各EA開発者の好みの問題もあるので、
私がとやかくいう事でもないですが、私ならもう少し厳しい条件でテストをします。
バックテストに関しても販売者様にメールで確認したのですが、
販売ページに掲載されているバックテストは、
FXTFというFX会社のヒストリカルデータを元にしています。
どういう事かというと、
FXTFというFX会社では、口座開設者に過去5年間分のヒストリカルデータを提供しており、
それを使ってバックテストができるようになっているんですね。
つまり、販売ページに掲載されているバックテストは、
FXTFが提供している過去5年間分のヒストリカルデータを元にした成績です。
よって、EA開発者が一般的に使っているFXDDという会社が提供している
過去10年間分のヒストリカルデータを使ったバックテストではない点に注目です。
FXTFが提供しているヒストリカルデータと
FXDDが提供しているヒストリカルデータ。
このヒストリカルデータの違いが
このあとに掲載する私が行ったバックテストの成績の差として表れてきます。
さて、前置きはこのくらいにして、
トレテンワールドFXの販売ページに掲載されているバックテストを検証してみましょう。
USDJPYの過去5年間分の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.37
総取引数=508
勝率=56.69%
相対ドローダウン=8.13%
となっています。
見たところ、特に問題はないですね。
収益曲線も人為的でない自然な右肩上がりの曲線になっており、
コツコツ利益を積み重ねる理想的な成績と言えるでしょう。
EURUSDの過去5年間分の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.24
総取引数=568
勝率=52.82%
相対ドローダウン=17.70%
となっています。
こちらも合格点をあげて良いでしょう。
前半の収益曲線が横ばいになっているのが気になりますが、
ポートフォリオの一部としての役割を持たせるなら
この程度のフラット期間は十分許容範囲内です。
EURJPYの過去5年間分の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.17
総取引数=558
勝率=53.58%
相対ドローダウン=14.15%
となっています。
プロフィットファクターが1.17というのは、
EA専用としてならば、低めの印象ですが、
裁量トレードとEAを兼用させた手法としては、
及第点を上げても良いでしょう。
3通貨ペア合算の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.244
総取引数=1634
勝率=54.284%
相対ドローダウン=14.301%
となっています。
3つの成績を平均化しただけあって、
特に悪い項目は無く、バランスが取れていますね。
収益曲線も滑らかな右肩上がりとなっており、
この3つのEAでポートフォリオを組むとより安定化するでしょう。
以上で販売ページに掲載されているバックテストの検証は終わりにします。
一応確認ですが、
トレテンワールドFXでは、USDJPYとEURUSDとEURJPYの3つの通貨ペアで
パラメーターの調整は一切行われていません。
つまり、全く同じパラメーターの数値の元での
上記のバックテストの結果になっているわけです。
これって、何気に凄いですよ。
通常、EA化に際しては、ある程度、各通貨ペアに合わせて
パラメーターの数値を変更する事が当たり前のように行われています。
つまり、パラメーターの最適化ですね。
各通貨ペア毎に最も利益が出るようにパラメーターの数値を変更し、
できるだけバックテストの結果を良く見せようとするものですが、
上記では、そのような最適化を一切行っていません。
なので、EA特有の過剰最適化の心配もありません。
もともと、トレテンワールドFXは、EA専用の手法というわけではなく、
裁量トレード用の手法として開発されており、
それが本当に機能するかどうか、
実際にEA化して検証してみたら本当に期待値>1になった
という経緯だと推測されます。
なので、EA化に際しても、
最適化する事には特に拘らなかったのでしょうか。
このあたり、開発者の見解もメールで質問してみたいところです。
私こすぎが行ったバックテストの検証
私は他人が提供したバックテストの成績を
そのまま鵜呑みにする事はありません。
実際に自分のPC環境のもとでバックテストを行い、
自分が出した結果を重要視します。
もちろん、このトレテンワールドFXのEA(自動売買)に関しても、
自分で実際にバックテストを行いましたので、
その結果も掲載してその中身を検証しておきます。
なお、先にも少し書きましたが、
私が使用しているバックテストのヒストリカルデータは
FXDDというFX会社が提供している過去10年間分のヒストリカルデータです。
元になるヒストリカルデータが違えば、
当然、その出力結果も違ってきます。
その点を踏まえて、以下のバックテストの成績を見て下さい。
(バックテストの期間以外の初期設定は、
販売ページに掲載されている条件と同じにしました)
USDJPYの過去10年間分の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.01
総取引数=667
勝率=49.33%
相対ドローダウン=25.94%
となっています。
PFが1.01なので、過去10年間稼働させても
ほとんど±0の収益だった事になります。
収益曲線も上下に振れているだけで
特に優位性はありませんね。
先に掲載した販売ページのバックテストは過去5年間分で、
こちらのバックテストは過去10年間分ですが、
ヒストリカルデータが違うと、ここまでバックテストの結果に差が出てしまう事もあるんですね。
EURUSDの過去10年間分の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.15
総取引数=811
勝率=52.16%
相対ドローダウン=23.69%
となっています。
PFが1.15なので、及第点をあげても良いでしょうか。
収益曲線の波形に関しては、
前半の5年間では、上下のブレが大きめですが、
後半の5年間では、わりと安定した右肩上がりの曲線になっています。
EURJPYの過去10年間分の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.23
総取引数=749
勝率=53.00%
相対ドローダウン=17.91%
となっています。
PFは3つの通貨ペアの中で最も成績が良くて、
その他の項目も特に問題は無いでしょう。
しかし、収益曲線の波形に関しては、
前半の5年間があまりにも好調過ぎたためか、
後半の5年間がジリ安傾向になっているのが気になりますね。
3通貨ペア合算の成績
重要項目だけを挙げておくと、
プロフィットファクター=1.147
総取引数=2227
勝率=51.594%
相対ドローダウン=17.672%
となっています。
各通貨ペア単独の成績では、いくつか気になる点がありましたが、
これら3つを同時に稼働させると、それぞれが補い合って、
体裁の取れた成績になりました。
総取引数は10年間で2227回なので
1日に1回弱程度のエントリー回数は確保されている計算になります。
また、相対ドローダウンも許容範囲内であり、
収益曲線も結果的には右肩上がりになっていますね。
以上で私が行ったバックテストの検証は終わりにします。
では、
販売ページに掲載されているFXTFのヒストリカルデータを元にしたバックテストの成績と、
私が行ったFXDDのヒストリカルデータを元にしたバックテストの成績の
どちらを信用したら良いのでしょうか。
これに関しては、答えを出すのはなかなか難しい問題です。
トレテンワールドFXのマニュアル内では、FXTFを推奨しているので、
FXTFで裁量トレード、及び、EAを稼働させる事を前提とするならば、
販売ページのバックテストを参考にした方が良いでしょう。
しかし、FXTF以外のFX会社で
トレテンワールドFXの裁量トレード、及び、EAを稼働させる事を前提とするならば、
私が行ったバックテストを参考にした方が良いでしょう。
ですが、まず前提として、
トレテンワールドFXはEA専用の、EAに特化した手法ではなく、
あくまでもEAは限定特典としての扱いとなっています。
基本は裁量トレードで、その優位性を証明するためのEAの提供とも言えるので、
そういった意味では、
販売ページに掲載されているバックテストでも
私が行ったバックテストでも
3つの通貨ペアの合算成績で優位性が見られたので、
EAとしての役割は十分に果たせたといえるでしょう。
トレテンワールドFXの不満点、弱点
この章では、トレテンワールドFXを実行するにあたり、
気になる点をまとめておきます。
レンジ相場に弱い?
販売ページには10時〜12時まではレンジ相場になる事が多いので、
その時間帯にはエントリーしないようにツールを開発している
と書いてあります。
しかし、日によっては、
その時間帯以外の時間でもレンジ相場になるケースはもちろんあります。
その場合のサインの勝率は、やはり下がってしまうでしょう。
裁量判断は全く必要なし?
裁量判断無しでインジケーターが出すサインに従って
そのままエントリーと決済を繰り返すこともできますが、
そうすると、上記に示したEA(自動売買)のような成績になるでしょう。
それで良いのであれば、裁量判断しでトレードしても良いです。
しかし、EAの収益曲線を見ると、
合算成績でも数ヶ月間横ばいとなるケースもあります。
裁量トレードの場合、数ヶ月間の収益の横ばいを受け入れられるほどの
マインドを持っているトレーダーは少ないはずです。
なので、先のレンジ相場とも関連してきますが、
環境認識によりレンジ相場と判断できた場合にはエントリーしない、
想定した位置でのサインではないと判断できる場合にはエントリーしない、
というような裁量スキルが身に付けば、
より勝率が上がり、より収益曲線も右肩上がりになるでしょう。
個人的には、裁量判断を加えて臨みたいですね。
エントリー頻度は少なめ?
販売ページに掲載してある3通貨ペアの合算成績では
5年間で1634回トレードをしており、
平均すると、1日1回強のエントリー回数となります。
また、
私がバックテストをした3通貨ペアの合算成績では、
10年間で2227回トレードをしており、
平均すると、1日1回弱のエントリー回数となります。
よって、どちらにしても、
それほど頻繁にトレードを繰り返す手法ではありません。
チャートに張り付き、1日に何度もトレードをしたい方には向いていませんので、
そこは注意してください。
しかし、逆に言うと、
トレテンワールドFXは1時間足を執行時間軸にした
チャートを見続けない手法であり、
他の手法とは被らない場面でトレードするケースが多いので、
サブの手法として、第2の手法として利用しても面白いでしょう。
トレテンワールドFXの評価
評価:
5段階評価で3.5点を付けたいと思います。
まず、販売ページに書いてある
「時給64167円の衝撃」
という文言に踊らされないようにしましょう。
これはあくまでも机上の計算による数字遊びであり、
読者の目を引くためのコピーライティングに過ぎないので、
真に受けないでくださいね。
そして、このトレテンワールドFXの開発者は、
株式会社 金馬新聞のカズヤングという方らしいですが、
社名から推測するに、本来は競馬関連の仕事、予想をメインとしている方なのでしょうか。
申し訳ないのですが、私は競馬をやりませんので、
社名も氏名も存じ上げなかったのですが、
以前には、ドル円1分足専用の「ドルスキャワールドFX」というFX商材も販売しており、
それなりに人気商材だったようなので、
読者様の中には、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のトレテンワールドFXに関しては、
"トレンド転換場面のみを狙う"
というコンセプトは非常に珍しいですね。
一般的にFX商材としては、
トレンド相場での順張りトレンドフォローの手法を提供する、
もしくは、
レンジ相場での逆張りカウンタートレードの手法を提供する、
の2大手法に分かれますが、
トレンドが続いた後の転換場面だけを扱うFX商材は、これまで見た事が無いです。
そういった意味では、ニッチな市場であり、
目の付けどころは面白いと思います。
実際のトレードの取り組み方としては、
1時間足チャートを執行時間軸にしていて、しかも、
エントリーする時間帯は、15時〜20時、及び、0時〜2時までに限られており、
その時間帯内で2〜3分ほどチャートチェックできる生活スタイルの人なら
生活のリズムを崩すことなく取り組んでいけるでしょう。
しかも、エントリーする時点で、利確用の指値と損切り用の逆指値を
OCO注文でまとめて設定しておくので、決済時にチャートを見る必要はありません。
つまり、チャートを見るのは、エントリーする時だけなので、
トレードの手間がかからないのも特徴のひとつです。
これまで何かしらの手法を試している方、もしくは、既に手法を構築済みの方は、
おそらくトレンド相場用の手法かレンジ相場用の手法だと思います。
それらと比較すると、
チャート環境的にはエントリーポイントは被らないはずなので、
新たなエントリーポイントの採掘、新たなエントリーポイントの提供に
このトレテンワールドFXは一役買ってくれるはずです。
肝心の手法の有益性、期待値という面では、
先に示したEAのバックテストから判断すると、
何も考えずにサインに従ったトレードでも利益が積み重なる可能性は高いですが、
裁量スキルを磨き、エントリーサインを取捨選択した方が
利益の積み重なるスピードが速くなるのは言うまでもありません。
期間限定特典のEA(自動売買)版について
販売者様に直接メールで確認したところ、
このEA(自動売買)版については、
"トレテンワールドFXの購入者先着1000名様までの限定特典"
という返答を頂きました。
このFX商材は2017年11月8日に販売が開始されており、
どのくらいの期間で1000名に到達するか分かりませんが、
できれば入手しておいた方が良いでしょう。
しかし、、、もしかしたら、限定特典というのは、
販売するうえでの "単なる煽り" でしかなく、
実際にはこのEAはセットで売り続ける可能性も否定できませんが、
まぁ、このあたりは販売者様の意向次第なので、私には知る由もありません。
もしEA版を入手できた場合、
トレテンワールドFXを裁量トレードとして利用するのか、
自動売買として利用するのか、各自で選べる事になりますが、
これに関しては、
"自分のスタイルに合わせてお好きな方でトレードしてください"
という回答になります。
私のこれまでの経験上、
裁量トレードの手法をそのままEA化した場合、
期待値>1になるケースはほとんど無く、
逆に、
期待値>1のEAをそのまま裁量トレードに持ち込んでも、
条件が複雑すぎてその場で即座に判断できないケースがほとんどです。
その点、このトレテンワールドFXは、
同じロジックで裁量トレードの手法とEAとを提供しているわけですが、
裁量トレードとしてもEAとしても、どちらでも及第点を上げられる珍しいケースでしょう。
それに、
本来ならEA化する際には、各通貨ペア毎にパラメーターを調節して
最も利益が出るように最適化するんですが、
トレテンワールドFXでは、通貨ペア毎のパラメーター調整を全くしておらず、
それにも関わらず、先に示したようなバックテストの成績が出せるのも珍しいケースです。
もともとのトレード方針というか基本コンセプトがしっかりしているからなのでしょうか、
過剰最適化していない条件のもとで3つの通貨ペアの合算成績が
PF=1.244(私のバックテストでは、PF=1.147)ならば、
フォワードテストへ移行してもこのPFを維持できるのではないかと、
個人的には期待しています。
裁量トレードとして利用する場合、
サインに従って何も考えずにトレードする事もできます。
また、
EA(自動売買)として利用する場合、
放ったらかしで運用させる事もできます。
しかし、私なら、
裁量トレードとして利用する場合、
裁量スキルを磨いて、マインドを鍛えて、サインの取捨選択を行い期待値を上げる努力をします。
また、
EA(自動売買)として利用する場合、
ポートフォリオを組んで、運用管理スキルを磨いて、期待値を上げる努力をします。
つまり、トレテンワールドFXでは、
- サインに従うだけのシステマティックなトレード
- サインを取捨選択しての裁量トレード
- EAに任せるだけの放置運用
- EAの稼働非稼働を自分で決める介入運用
どれでもできますが、
もちろん、頭を使って学習、努力した方が成績が良くなることは確かです。
以上、トレテンワールドFXに関する詳細レビューでした。
なお、トレテンワールドFXのレビューは、このページだけではありません。
私のブログには、ここでのレビュー以外にも
「トレテンワールドFX」の実力が本物なのか検証する為に、
継続的に 検証記事 を書いています。
是非、こちらの検証記事も参考にして、この商材の実力を充分に検討してください。
もし、この「トレテンワールドFX」について、
分からない事、疑問点などありましたら、
いつでも下記のメールアドレス、または、ブログの上部にある「お問い合わせ」から
ご連絡ください。
商材の詳しい中身については、ご返答できませんが、
あなたの現在のFXの状況、問題点なども添えてメールしていただければ、
この「トレテンワールドFX」があなたに合っているのか
私なりにアドバイスさせていただきます。
メールアドレス
kosugi236★gmail.com
(★を@に変えてください)
特典について
特典に関しましては、ご購入者特典一覧ページをご確認ください。
数多くの特典をご用意しており、全て無料でご提供しますので、あなたのFX活動にお役立て下さい。
さらに、これらにプラスして、
トレテンワールドFX専用特典の第一弾として、
『K-Pinbar-Sig』
(ピンバー判定インジケーター)
もご提供します。
これはどういったツールなのかというと、
上昇トレンド後半にピンバー(長い上ヒゲ付きローソク足)が出現したら、
もしくは、
下降トレンド後半にピンバー(長い下ヒゲ付きローソク足)が出現したら、
MT4のチャート上に矢印によるシグナル表示
MT4の画面上にポップアップによるアラーム表示
指定したメールアドレスに、ルール一致を知らせるお知らせメール送信
これらの機能を装備したインジケーターです。
(以下は、トレンド判定フィルター無しの、ピンバーだけのシグナルです)
本商材のトレテンワールドFXでは、
上昇トレンド後半に大陰線が出現したらトレンド転換、
もしくは、
下降トレンドの後半に大陽線が出現したらトレンド転換
としていますが、
この『K-Pinbar-Sig』では、ピンバーの出現でトレンド転換としており、
本商材と併用することでの相乗効果を狙っています。
しかも、このインジケーターではトレンドの判定に
「RSI」と「Williams %R」と「ボリンジャーバンド」の3種類を用意しており、
利用者の好みによって使い分けできるようにしています。
(以下は、トレンド判定フィルター有りのシグナルです)
例えば、
RSIのフィルターであれば、以下のようにシグナル(矢印)が出ます。
Williams %Rのフィルターであれば、以下のようにシグナル(矢印)が出ます。
ボリンジャーバンドのフィルターであれば、以下のようにシグナル(矢印)が出ます。
トレンド転換の場面を狙う場合、
ピンバーは最も早い段階でのシグナルとなります。
つまり、環境認識をしっかり行えば、
上昇トレンドの天辺からのショート、
下降トレンドの底からのロングも狙えるようになります。
是非、この『K-Pinbar-Sig』も有効活用してください。
また、『K-Pinbar-Sig』に関するさらに詳しい情報については
以下の記事、
「トレテンワールドFXの独自特典第一弾『K-Pinbar-Sig』の提供開始」
にも書いてありますので、こちらもご精査ください。
さらにさらに、これらにプラスして、
トレテンワールドFX専用特典の第二弾として、
『k-pinbarEA』
「ピンバー判定EA(自動売買)」
もご提供します。
これはEA(自動売買)となりますが、
どういったタイプのEAなのかというと、
特定の条件下でのピンバー(上ヒゲ付きローソク足、下ヒゲ付きローソク足)出現で
エントリーを行っていく仕様となっています。
一般的に、
長い上ヒゲローソク足が出現すると、その後は下落しやすい
長い下ヒゲローソク足が出現すると、その後は上昇しやすい
と言われていますが、
それを期待値>1になるようにロジック化したEAです。
具体的なロジック内容は明かせませんが、
- ピンバーというローソク足の形状だけの優位性に特化したロジック1
- ピンバーだけでなく時間帯やチャートパターンなどの
環境認識も考慮したうえで優位性を追求したロジック2
という2つのロジックを内蔵しています。
今回提供する『k-pinbarEA』は、
USDJPY用のEA
EURJPY用のEA
EURUSD用のEA
となっており、合計3つのEAを差し上げます。
それぞれ1時間足に適用しますが
過去10年間のバックテストを掲載しておきます。
USDJPY用(k-pinbarUSDJPY)
EURJPY用(k-pinbarEURJPY)
EURUSD用(k-pinbarEURUSD)
そして、これら3つを合算したバックテストが以下です。
重要項目を挙げておくと、
プロフィットファクター=1.306
総取引数=2240
相対ドローダウン=5.837%
勝率=52.232%
リスクリワード比=42.105/35.245=1.19
となっています。
基本的には、この3つのEAを同時に稼働させて運用することになりますが、
特に大きな弱点は無く、収益曲線も緩やかな右肩上がりになっていて、
合格点をあげられるでしょう。
もし、あなたが現在、トレンド系EAやカウンター系のEAで
ポートフォリオを組んでいるのならば、
トレンド転換系の『k-pinbarEA』を加える事で
リスクが分散し、更なる収益の安定化が期待できるはずです。
『k-pinbarEA』に関する詳しい情報については
以下の記事、
「トレテンワールドFXの独自特典第二弾『k-pinbarEA』の提供開始」
にも書いてありますので、こちらもご精査ください。
特典ダウンロード方法
インフォトップの決済画面に、下記画像の赤枠の中のように特典の表記があるかご確認ください。
上記のように【こすぎからの特典】の表記があれば、
ご購入後、インフォトップの購入者ページから、特典がダウンロードできます。
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