今ではEA(自動売買)も随分とメジャーになっており、
個人、法人問わず、様々なサイトで販売されるようになってきました。
私も時折そういったサイトをチェックしているんですが、
中には、
「これ大丈夫か?」
「嘘でしょ?」
「さすがにこれは。。。」
というようなEAを販売しているケースも多いです。
でも、、、
そんなEAに限って結構購入されていたりするんですよね。
こうした傾向を見るたびに、
「まだまだEAを見る目が養われていないのかなぁ」
と、やるせない気持ちになってしまいます。
まず、そもそも論として、
販売ページのコピーライティング、謳い文句に踊らされていませんか?
「伝説のプログラマーが、、、」
「AIを駆使して、、、」
「1億円だって目指せる、、、」
こうした扇動ワードは何の意味も持ちません。
見るべきは、EAの仕様と結果です。それだけです。
最低でもこの5つの条件はクリアーしておきましょう
サイトからEAを購入する際、
最低でも以下に示す5つの条件をクリアーしているかどうかを確認してください。
- バックテストが掲載されていること
- バックテストの期間は10年以上
- バックテストのスプレッドは20以上
- バックテストの総取引数は1000回以上
- フォワードテストが掲載されていること
これらは最低条件です。
これらの条件が満たされたあとで、
EA独自のロジック、仕様、特徴に目を向けるようにしましょう。
バックテストが掲載されていること
ビックリするのが、EAの販売ページであるにも関わらず、
バックテストが掲載されてないケースを頻繁に見かけます。
先にも書きましたが、
コピーライティング、魅力的に見せかける文言だけで
EAを売ろうとしているサイトがあるんですね。
申し訳ないですが、これは論外です。
EAである以上、先に掲載したようなバックテストは
必ず出力できるようになっています。
バックテストはEAの基本仕様そのものです。
バックテストを掲載しない正当な理由はありません。
バックテストを掲載しないのは、
それなりの不都合な真実がそこに隠されているからです。
もしも、バックテストを掲載していない販売ページを見かけたら
そっとページを閉じましょう。関わらない方が無難です。
バックテストの期間は10年以上
さて、バックテストが掲載されていたら
まず最初に[期間]を確認しましょう。
[期間]は長ければ長いほど信頼性が増しますが、
最低でも10年間以上になっていることを確認しましょう。
たまに、2~3年しかやっていないサイトも見かけますが、
それではあまりにも足りないです。
マーケットはファンダメンタルズによって
様々な状況に変化していきます。
それらの状況を網羅するためには
最低でも過去10年間のバックテストが必要になります。
そして時折、バックテストを1月から開始していないケースも見られますが、
これも怪しいです。
3月とか8月とか、中途半端な月から始めている場合、
それ以前の月では上手くいかなかったため、
仕方なく途中の月からバックテストを始めた可能性が高いです。
バックテストのスプレッドは20以上
案外、軽視されがちなのが[スプレッド]です。
EA開発者であれば分かることなんですが、
[スプレッド]は小さくすればするほど
右肩上がりの収益曲線のEAは簡単にできてしまいます。
なので、EA開発者は知ってか知らずか、
わざと[スプレッド]を小さくしてバックテストをしているケースもあります。
ここの数字は、基本[20]以上、ポンド関連は[30]以上に
設定されていることが望ましいです。
[20]とは2PIPS、[30]とは3PIPSのことで、
それよりも小さい数字はバックテストを良く見せるための悪知恵だと思ってください。
バックテストの総取引数は1000回以上
[総取引数]は多ければ多いほど再現性が高まります。
つまり、リアルトレードを行った時も
バックテストと似たような収益になる可能性が高まります。
よって、できるだけ[総取引数]多いほうが良いんですが、
一般的な基準としては、1000回以上を目安にすると良いでしょう。
つまり、10年間で1000回以上ですから、1年で100回、
週に2回程度という計算になります。
フォワードテストが掲載されていること
実際に運用している立場からすると、
バックテストで良くてもフォワードテストが芳しくないケースは
頻繁に起きるということを知っています。
そこでフォワードテストも掲載されていることが必須となります。
フォワードテストに関しては形式がいろいろありますが、
代表的なのは、Myfxbookでしょうか。
上記のように、実際にそのEAを稼働させた結果を最低でも2~3ヶ月確認し、
収益が右肩上がりになっていたら合格といって良いでしょう。
以上、
EAを購入する前にチェックすべき5つの条件について述べました。
これらが満たされた後に、
PFとかドローダウンとか、
EAの細かい仕様、特徴などを見ていくことになります。
そして、前にも書きましたが、
[モデリング品質]が90%以上、
[不整合チャートエラー]が0というは当たり前であり、
EA開発者としての礼儀です。
これらをやらない or やれないのは、購入者に対して無礼であり、
いい加減な気持ちでEA開発を行っていると言わざるを得ませんね。
これらを参考にして、EA販売サイトをチェックし、
できるだけハズレのEAに出会わないようにしてください。