自作のEAでも、どこかで購入したEAでも、
すぐにリアルトレードで稼働するわけにはいきません。
やはり、ある程度はフォワードテストで稼働させて、
その動向を見守る必要があります。
特に、購入したEAだと、中身がブラックボックスなので、
どんな挙動をするのか分からないですからね。
必要最小限の動作確認、
そして、デモでも利益が出ていることを確認してから
リアルトレードへ移行したほうが安全です。
そして、自作EAでも同様です。
一応、中身のプログラムが分かっているので、その点は安心ですが、
予期せぬ不具合、想定外のエントリー、成績不振、
などの可能性もあります。
よって、フォワードテストを行い、
その動作を確認したうえで
成績好調ならその時点でリアルトレードへ移行すべきです。
EA運用、EA管理の仕方
現在、私には開発が終わってフォワードテスト状態のEAが
約80個あります。
つまり、80個のEAを複数のVPS上で常時稼働させていて、
その動向をチェックしているんですが、
中には、成績好調のものも成績不振のものもあります。
そこで今回は、私のEA運用の仕方、管理の仕方について
お話ししておきたいと思います。
リアルトレードへ移行する基準
フォワードテストで直近2~3ヶ月の成績が好調に推移していたら、
そのEAはリアルトレードへ移行させます。
しかし、あまりにも好調過ぎたら、
一旦リアルトレードへ移行は保留にします。
例えば、PFが2を超えるほどの好調であれば、
それはあまりにも出来過ぎ、絶好調過ぎて、
近々、ドローダウンがやってくる可能性があります。
基本的にバックテスト以上の成績を
リアルトレードで求めることは不可能だと思ったほうが良いでしょう。
なので、フォワードテストで出来過ぎだったら、
一旦ドローダウンが起きるのを待ってから
その後リアルトレードで稼働させるようにしています。
リアルトレードから削除する基準
リアルトレードへ移行したからといって、
必ずそのEAは利益を上げてくれるわけではありません。
フォワードテストでは好調でも
リアルトレードだと不調というEAは沢山あります。
リアルトレードへ移行して直近2~3ヶ月間の成績が
芳しくなかった場合は一旦非稼働にします。
バージョンアップする基準
フォワードテストで1年間ほど経過したにもかかわらず、
成績が右肩上がりでない場合は、
過去チャートでのエントリーポイント、決済ポイントを検証しつつ、
改良作業を行いバージョンアップします。
しかし、バックテストでも1年間ほどは停滞するケースは普通にあるので、
なんでもかんでもバージョンアップするという訳でもないです。
明らかな右肩下がりの収益曲線だったら、バージョンアップしますが、
ヨコヨコの停滞気味な収益曲線だったら、もうしばらく様子を見ます。
削除する基準
バージョンアップを3回ほど繰り返しても
フォワードテストの収益曲線が右肩上がりにならなかった場合は、
残念ですが、そのEAは見込みがないと判断して戦力外通告をします。
つまり、フォワードテストから外して削除します。
以上が私のEA運用、EA管理の仕方です。
新しいEAのアイデアが浮かんだら随時開発を行ってフォワードテストに追加、
成績の悪いEAは随時フォワードテストから削除、
こうして常時80個ほどはフォワードテストになっています。
そして、フォワードテストの中から成績の良いEAを
常時10~20個ほどをリアルトレードで稼働させています。
EA運用の仕方、EA管理の仕方には正解というものはなく、
各自で試行錯誤しながら自分にやり易い方法を見つけていくべきです。
今の私には上記の方法がシックリきています。
あなたのEA運用の参考にしてくださいね。