ちょうど1ヶ月前の8月1日に、
新作の自作EA「DowCounter」が好調に推移している旨の
記事を書きました。
その時に、
「もうそろそろリアルトレードへの移行も検討している」
としましたが、
実際にリアルトレードでの稼働を始めましたので、
今回はその経過も掲載しておきたいと思います。
と、その前にフォワードテストの経過から見ておきます。
DowCounterは好調をキープ
今年の5月からフォワードテストを開始して
現在まで約4ヶ月間経過したことになります。
USDJPY、EURJPY、EURUSDの3つの通貨ペアで
同時にDowCounterを稼働させましたので、
その経過を掲載します。
紫色グラフは、USDJPY適用のEA、
ピンク色グラフは、EURJPY適用のEA、
アクア色グラフは、EURUSD適用のEA、
赤色フラグは、3つのEA合計の収益曲線です。
[Gain]の+17.5%は、総資金とロット数によって変わってくるので、
参考程度の数字と思ってください。
重要項目を確認すると、
Trades=234回
Pips=1690.5
Profit Factor=1.70
となっています。
収益曲線は相変わらず右肩上がりをキープしていて、
獲得PIPSも+1690超えまで増えており順調に推移しています。
Profit Factorは前回から僅かに下がりましたが、
それでもまだ1.70と高数値を維持しています。
最近は、トルコ通貨危機によってユーロが大きく乱高下したり、
トランプ大統領の突然の発言で相場が荒れたりもしますが、
DowCounterはそれほど影響を受けていないようですね。
DowCounterのプレリアルトレードの経過は?
まず、”プレリアルトレード“という言葉を
知っている人はほとんどいないでしょう。
なぜなら、私が勝手に作った造語だからです(笑)
プレリアルトレードとは、リアルトレードへ移行する前段階に行う
小ロットでのお試しトレードのことを指します。
私が実際の本番用の資金を投入して
リアルトレードへ移行するまでには幾つかの段階があります。
それは、
- 過去10年間のバックテストで収益曲線の右肩上がりを確認する
- フォワードテストへ移行して収益曲線の右肩上がりを確認する
- プレリアルトレードへ移行して収益曲線の右肩上がりを確認する
- 本番用の資金を投入してリアルトレード開始
です。
例えば、EA用の資金が100万円あるとしたら、
まずは本番テスト用に10万円だけ入金して、
ライブのMT4を使って少ないロット数で稼働させるわけです。
なぜこのようなことをするのかというと、
EAの中には、フォワードテストとリアルトレードで
挙動が全く違ってくるものも存在するからです。
EAの中には、フォワードテストでは好調でも、
リアルトレードでは上手く行かないケースも時には出てくるからです。
そこで、環境自体は本番用のリアルトレードですが、
まずは小ロットでお試しトレードを行い、
本当にリアルトレードでも好調に推移してくれるのか確認するのが
上記の3番の役割になります。
この段階を挟む事で
資金の損失をできるだけ抑えることができるわけですね。
と、前置きが長くなってしまいましたが、
以下に掲載するのはプレリアルトレードの経過です。
DowCounterのプレリアルトレードはまだ10日間ほどですが、
その経過を掲載します。
ピンク色グラフは、USDJPY適用のEA、
アクア色グラフは、EURJPY適用のEA、
紫色グラフは、EURUSD適用のEA、
赤色フラグは、3つのEA合計の収益曲線です。
[Gain]の+2.75%は、総資金とロット数によって変わってくるので、
参考程度の数字と思ってください。
重要項目を確認すると、
Trades=27回
Pips=211.1
Profit Factor=1.61
となっています。
まだ10日間だけですが、
フォワードテストと同様に順調に推移している事が分かりますね。
エントリーポイントと決済ポイントを
フォワードテストとリアルトレードで比較してみましたが、
やはり、リアルトレードの方が多少不利な価格で
約定されているようです。
しかし、こうしたことはEAでのトレードでは想定内です。
全般的には、概ね同じ位置で約定されていることが確認できましたし、
このまま順調に推移してくれれば、
上記の4番にあたる本当の意味でのリアルトレードへ移行できそうです。
多くの方は、上記の4番から始める、つまり、
“EAを買ったらEA用の全資産を投入して即実践”
としているようですが、
個人的にはそのような運用はお勧めしません。
他人の開発したEAなら、なおさらで、
本来ならここまで慎重に段階を踏んでから
リアルトレードへ移行すべきですね。