販売されて以降、安定した人気を維持しているFX Realizeですが、
この度、新たな機能を加えてバージョンアップされました。

主な機能追加は以下の3点です。

  1. 切上げ/切下げ回数によるエントリーフィルター
  2. リトレースメントによるエントリーフィルター
  3. 移動平均乖離率によるエントリーフィルター

要するに、
エントリー精度を上げるためのパラメーターが追加されたわけです。

これらを詳しく解説すると、

1.切上げ/切下げ回数によるエントリーフィルター

パラメーターでは以下の赤枠の部分に相当します。
para20030701

「切上げ/切下げ回数」とは、
高値が何回連続で切り上げ or 切下げているか、
安値が何回連続で切り上げ or 切下げているか、
を示します。

チャートは、山と谷、つまり、
高値と安値を交互に付けながら描かれていきます。

その際、高値と安値が連続で切り上げていれば上昇トレンドですし、
高値と安値が連続で切り下げていれば下降トレンドです。

そして、上昇トレンドであれば買いのシグナル、
下降トレンドであれば売りシグナルでトレードするわけですが、
その際、あまりにもトレンドが長く続き過ぎると、
つまり、トレンドの後半に行けば行くほど、
シグナルの精度は落ちてきてしまいます。

そこで、トレンドの後半を判断する材料として、
この「切上げ/切下げ回数によるエントリーフィルター」を利用します。

つまり、「切上げ/切下げ回数によるエントリーフィルター」で
設定した数字以上に高値と安値が切り上げていたら
トレンド後半と判断して買いシグナルは出さない
and
設定した数字以上に高値と安値が切り下げていたら
トレンド後半と判断して売りシグナルは出さない
ようにします。

以下がチャート例です。
realize20030702
上チャートは「切上げ/切下げ回数によるエントリーフィルター」OFF、
下チャートは「切上げ/切下げ回数によるエントリーフィルター」ONで
[高値切り上げ回数フィルター]=3
[安値切り上げ回数フィルター]=3

にしたチャートです。

下のチャートでは、
高値切り上げ3回目 and 安値切り上げ3回目に出現していた
上向き青色矢印がフィルターによって出なくなりました。

つまり、トレンド後半に出現した損切りトレードが
フィルターによって取り除かれたわけです。

2.リトレースメントによるエントリーフィルター

パラメーターでは以下の赤枠の部分に相当します。
para20030703

“リトレースメント”とは押しや戻りを指す言葉ですが、
このパラメーターでは押しや戻りの調整幅(%)を指定できます。

一般的には、あまりにも押しや戻りが浅かった場合、
調整幅が十分でないので、
エントリー後に逆行して含み損になるケースも多いです。

そこで、ここのパラメーターで指定した調整幅(%)になるまで
売買シグナルは一切出ないようにして、
十分な値幅を伴った押しや戻りだけに
売買シグナルを出させるようにします。

以下がチャート例です。
realize20030704
上チャートは[リトレースメントフィルター]無し、
下チャートは[リトレースメントフィルター]=50.0(%)
です。

上のチャートでは、直近の下降トレンドに対して
20(%)程度の浅い戻りで下向き赤色矢印の売りシグナルが出ていて、
結果、損切りで終わっています。

そこで、浅い戻りを避けるために、
[リトレースメントフィルター]=50.0(%)と設定、
つまり、直近の下降トレンドに対して
最低でも50(%)戻ってからのシグナルしか出さないように設定したら
下のチャートのように損切りになったシグナルは出なくなりました。

3.移動平均乖離率によるエントリーフィルター

パラメーターでは以下の赤枠の部分に相当します。
para20030705

買われ過ぎて価格が移動平均線から大きく上向きに乖離したり、
売られ過ぎて価格が移動平均線から大きく下向きに乖離すると、
行き過ぎからの修正で、価格は再び移動平均線付近へ戻ってきます。

つまり、
買われ過ぎ状態でのロングや売られ過ぎ状態でのショートは、
そのまま逆行して含み損になりやすい傾向にあります。

そこで、移動平均線から大きく乖離した状態では
売買シグナルを出さないようにします。

以下がチャート例です。
realize20030706
上チャートは[移動平均乖離率フィルター開始]はOFF、
下チャートは[移動平均乖離率フィルター開始]=0.8(%)
です。

上のチャートでは、移動平均線から大きく乖離した位置で出現した
上向き青色矢印が損切りで終わっています。

そこで、大きく乖離した位置でのシグナルを出さないように
[移動平均乖離率フィルター開始]=0.8(%)と設定すると、
下のチャートのように損切りになったシグナルは出なくなりました。


以上、追加された3つの新フィルターの紹介でした。

これらのフィルターを使うことで
より精度の高いエントリーポイントで
ポジションを取ることができます。

FX Realizeの既購入者の方は、忘れずに新インジケーター、
新テンプレートファイル、新セットアップファイルを
改めて設定し直してくださいね。

さらに、、、

私だけが知っている裏ネタ、というか、内部事情、というか、
今回追加された3つの新フィルターに関する新事実
をお伝えしようと思ったのですが、
ちょっと記事のボリュームが多くなり過ぎたので、
この件については、
次回のFX Realizeの記事で発表することにします。

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