本ブログで紹介している「裏講座・EAプログラミングセミナー」で
勉強すればナンピン系EAが開発できるようになります。

私も本商材でさまざまなノウハウ、テクニック、構文などを学び
プログラマーの立場としても大変有意義でした。

しかし、この商材で学んだことだけでナンピン系EAを開発し、
それを即実践投入、、、というわけにはいきません。

その理由は、このブログでも何度も書いていますが、
ナンピン系EAは危険だから
です。

危険という意味は、、、
もうお分かりだと思いますが、
そうですね、ドカンと負けてしまう可能性を指します。

ナンピンというのは
レートが逆行するたびに(含み損が増えるたびに)
次々とポジションを追加して、平均購買値を引き下げ、
僅かな含み益でも即利確して逃げ勝つ戦術です。

ということは、逆行が想定以上に進んでしまった場合は、
ポジションと含み損が想定以上に膨大になり、
これ以上耐えられなくなった時に一気に強制決済、
膨大な実質損として返ってきてしまうことを意味します。

つまり、プログラムの構造上、
コツコツドカンが避けられない戦術です。

通常のEAであれば、
一回負けた時の損失額は総資金の1%以内に収めることはできますが、
ナンピン系EAになると、
一回負けた時の損失額は総資金の50%を超えることも有り得ます。

100万円を口座に預けていた場合、
ナンピンEAで負けた時には一気に資産が50万円にまで
減ってしまう危険性があるわけです。

「裏講座・EAプログラミングセミナー」においては、
パラメーター設定で損失額を調整できますが、
それでもドカンと負けてしまうことに変わりはないです。

この”ドカンと負けてしまう“ことを何とかしなければ、
個人的には実践投入できません。

そこでいろいろと模索、試行錯誤した結果、
ナンピンにトレンドフォローのロジックを加えることにしました。

ナンピンのロジックにトレンドフォローのロジックを組込む

ナンピンの一般的な特徴として

  • 逆張りのタイミングでエントリー
  • ストップは設定しない
  • 含み損が増えるたびにポジションを追加
  • 僅かな含み益で利確

を挙げることができます。

しかし、
これだとコツコツドカンの危険なロジックになってしまうので、
そこへトレンドフォローのロジックを組み込みました。

具体的には

  • 大きなトレンドの流れの向きに仕掛ける
  • ストップを設定
  • 利大追及の決済も加味

などです。

これらを組み込むことで
ナンピンでありながらもトレンドフォローのEA
が出来上がります。

負ける時も “ドカン” と大きく負けるのではなく、
ストップを設定していることで
“ストン” くらいの中程度の負けに収めています。

実際に開発したEAのバックテストは以下のようになりました。

ナンピンEA(with トレンドフォロー)
nanpin20091501
これはEURJPYの30分足専用ですが、
収益グラフが一直線のラインを描いていません。

通常のナンピン系EAの場合、
定規を当てて引いたような一直線のグラフになります。

以下のような感じです。

要するに、通常のナンピン系EAの場合は負けが許されないので、
収益グラフが必ず一直線になります。

というか、一直線になるように、負けないように
各種パラメーターを調整しているとも言えます。

逆を言えば、負ける時はドカンと急降下、
収益グラフが垂直になるほどの急落を見せます。

以下のような感じです
nanpin20091503
これが通常のナンピン系EAの特徴です。

それに対して、先ほど掲載した
ナンピンEA(with トレンドフォロー)の収益グラフでは、
一直線の期間もありつつ、且つ、チョコチョコと負ける期間もありつつの、
いわゆる、ナンピンとトレンドフォローの融合型のラインになっています。
nanpin20091504
負けが許されないのではなく、
負ける時はストップにかかって
キチンと負けてくれるEAになっています。

しかも、負けていない期間も必ずしも一直線ではなく、
細かな波動を描きながらの右肩上がりのラインになっています。

これは利大追及のロジックが効いているからです。

いかがでしょう、これなら実践投入できそうですが、
その前にフォワードテストで確認です。

やっぱり、自分のアイデアを形にするのって楽しいですね。