GBPJPYといえば、高ボラティリティの代表のような通貨ペアですが、
今年に入ってから、特に直近1~2ヶ月は
そのボラティリティが極端に小さくなっています。
GBPJPYの日足チャートを確認してみましょう。
このように、最近ではレートが横ばいに推移していて、
ボリンジャーバンドも収縮気味のスクイーズ状態となっています。
ボラティリティを計測するインジケーターとして、
ATRもサブウィンドウに表示してみましたが、
一日の値幅が約100PIPS程度にまで下がっていますね。
過去のチャートと比較しても、
これほどまでにボリンジャーバンドが収縮し、
ATR値がこれほどまでに低くなった状況が何十日も続くケースは
滅多に見られません。
つまり現状のGBPJPYは
順張り系の手法とは相性が悪い相場状況と言えます。
そしてその悪影響が、
大市民流FX資産構築メソッドの手法にも出てきました。
という事で、フォワードテスト開始から約20週間後の経過報告をします。
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「オリジナル」と「パラメーター改良型」と「EAバージョン」の違い
については、先の
「大市民流FX資産構築メソッド~EA(自動売買)の完成とフォワードテスト」
の記事をご確認ください。
オリジナル
トータルの収益は-5.31%、-318.5PIPSの損失となっています。
これまで収益0%付近で粘っていましたが、
直近になって徐々に落ち込んできてしまいました。
GBPJPYの日足チャートの形状から判断しても、
現状では回復の見込みは薄そうなので、
このオリジナルで運用している方は今後注意した方が良いかもしれません。
パラメーター改良型
トータルの収益は+7.23%、+657.0PIPSの獲得となっています。
同じく直近に落ち込みが目立つようになってきましたが、
これもGBPJPYの持合相場が原因です。
レンジの上限でロングして、レンジの下限でショートしており、
いわゆる、往復ビンタ状態となっています。
おそらくこのパラメーター改良型で運用している方が多いと思いますが、
私としては、GBPJPYの日足チャートの形状に変化が見られるまでは、
一旦、運用を停止する事をお勧めします。
去年からのトランプ相場で、それなりに利益が残っていると思いますので、
次の展開になるまで、とりあえず利益を温存しておきたいです。
EAバージョン
トータルの収益は-5.06%、-578.2PIPSの損失となっています。
残念ながら、今年に入ってからは右肩下がりが続いて、
なかなか回復しませんね。
前回の大市民流FXの記事でも書きましたが、
トータルの収益が-5%を割ってきたので、
プログラミングの修正を行いたいと思います。
いいように解釈すれば、今回のGBPJPYの持合相場は
プログラマーとしては良い材料を得たとも言えます。
このような持合相場になった時には
一切エントリーしないようにプログラムを改善すれば、
トレンド相場だけを相手にできる可能性が高まりますので。
以上、フォワードテスト開始から現時点までの経過報告でしたが、
今回は日足チャートの形状がトレードの成績に
大きく影響する事を認識させられました。
今後はリアルトレードは一旦停止して、
同条件のもとでデモトレードを継続し、
成績の推移を見守っていった方が良いでしょう。
そして、日足チャートの形状とデモトレードの成績を鑑みて、
収益が上がってきたのを確認してからリアルトレードを再開する、
という方針が良いかと思います。
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